新潟こばり病院

 病院の理念と基本方針
 アクセス
 診療科の御案内
 受診の御案内
 入院の御案内
 栄養科のページ
 看護部のページ
 健診センター
 医療相談・お問い合わせ
 採用情報

心臓血管外科

前のページへ戻る
診療内容・特色
 

当科は心疾患と大血管の疾患、末梢血管の疾患の外科的治療を行なっています。患者様とその御家族に御病気のことと治療の内容について理解していただくために、手術前の御説明を十分にさせていただき、相談のうえ治療方針、治療方法を決めさせていただいています。心臓、大血管の手術においては、時に命に関わる事態になることもあるため、御家族には、手術の様子をテレビモニターで見ていただいています。手術中のビデオ録画も、御家族に自由にしていただいています。以下に、当科で取り扱っている疾患について説明いたします。

心臓血管外科

御家族は手術の様子をモニターで御覧になれます
(許可を得て掲載)
 
心臓疾患:

冠動脈の狭窄や閉塞が原因で起こる心筋梗塞や狭心症(虚血性心疾患)に対しては、冠動脈バイパス術が行なわれます。弁膜症には、人工弁置換術や、弁形成術を行なっています。その他先天性心疾患で成人になるまで発見されなかった疾患(心房中隔欠損症など)や心臓腫瘍の手術を行なっています。
  冠動脈バイパス術(CABG)は、内胸動脈や右胃大網動脈などの直径1‐1.5mmほどの動脈(まれに下肢の静脈)を、病変のある冠動脈に縫いつけて、心筋に供給される血液を増やします。従来は他の心臓手術と同様に人工心肺という器械を使用して、心臓を一時的に停止させて手術していましたが、現在は約70〜75%の手術が、人工心肺を使用せず、心臓を止めずに手術しています。したがって、手術後の経過は一般外科の手術後と大差なく、手術室で人工呼吸の管(気管チューブ)が抜ける(抜管)こともあり、残りも集中治療室へ収容後2‐3時間で抜管できることが多く、この場合、患者さんは手術当日に話しができ、飲水やアイスクリームなどの摂取が可能です。殆どの患者さんは、手術翌日には歩いて集中治療室を退室し、3‐4日後には全身シャワーが可能です。弁膜症やその他の心疾患の手術でも、多くは手術当日に抜管でき、術後経過は冠動脈バイパス術と大差ありません。

 
大血管の疾患:

大血管には心臓から全身に血液を送る大動脈と、全身から戻ってきた血液が集まる大静脈がありますが、大動脈の疾患が殆どです。大動脈には、胸部大動脈と腹部大動脈があります。
  • 胸部大動脈の疾患:胸部大動脈瘤と急性大動脈解離(解離性大動脈瘤)が主な疾患です。基本的には人工心肺を使用して人工血管置換術を行ないます。心臓を止めて手術するのが原則ですが、必要な場合には、さらに脳に行く動脈にも直接人工心肺から血液を送って手術します。

  • 腹部大動脈の疾患:腹部大動脈瘤が多いですが、閉塞ないし狭窄が起こることもあります。どちらも人工血管で置換ないしバイパスします。人工心肺は通常使用しません。
 
末梢血管の疾患:

  動脈と静脈の疾患があり、閉塞ないし狭窄する場合と、瘤になる場合があります。上肢の疾患は少なく、下肢に多いのが特徴です。
  末梢動脈の疾患:閉塞ないし狭窄すると下肢では歩行時に痛みが出現します。閉塞性動脈硬化症(ASO)といいます。バージャー病という特殊な疾患もあります。人工血管や自分の大腿部の静脈でバイパス術を行ないます。最近は再生医療といって、血管を新生させる薬剤を局所に注射する治療も限られた施設では行なわれています。当科では再生医療は行なっていません。瘤の場合切除して、必要により人工血管で置換します。
  • 末梢静脈の疾患:下肢の皮下の静脈に瘤ができ、皮膚が茶色に変色したり、皮膚潰瘍をつくる疾患が多く、静脈瘤(バリックス)といわれます。静脈瘤のできた血管(大伏在静脈が殆どです)を引き抜く手術(ストリッピング)を行ないます。一方、肉眼では見えない、下肢の奥の静脈が閉塞してしまうと、下肢が腫脹し痛みを伴なうようになります。深部静脈血栓症といいます。血栓がはがれて飛んでしまうと肺血栓塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)という、命に関わる合併症を起こすことがあります。血栓を摘除したり溶かしたりする治療を行ないますが、肺血栓塞栓症を予防するために、下大静脈にフィルターを入れることもあります。
▲上へ

 
*当科の手術症例数と手術成績

  過去5年間の年ごとの手術件数は表のとおりです。心臓、大動脈疾患の手術では、冠動脈バイパス術が多く行なわれています。弁膜症では、以前は多かったリウマチ性の疾患が減り、人口の高齢化による動脈硬化性の大動脈狭窄症が増加してきています。

年度

2003

2004

2005

2006

2007

@冠動脈バイパス術

21

21

21

19

15

A弁膜症手術

7

16

4

11

11

B胸部大動脈瘤手術 

2

3

3

1

0

C他の人工心肺手術

1

3

4

1

1

A小計(心臓・胸部大血管手術)
@〜C

31

43

32

32

27

D腹部大動脈瘤

5

6

8

9

7

E末梢動脈疾患

33

25

15

13

5

F下肢静脈瘤

17

26

40

9

11

Gその他

8

6

8

16

21

B小計
D〜G

63

63

71

47

44

総手術数( A+B)

94

106

103

79

71

 

 2000年4月から2008年3月まで、単独心臓疾患の予定手術での手術死亡(手術後30日以内の死亡)は1例です。他に、大動脈弁と僧帽弁を人工弁で置換し、同時に冠動脈バイパス術を2箇所に行なった患者様が術後3日目に1人死亡なさいました。胸部大動脈瘤手術では2例が術後脳梗塞で死亡しました。病院内死亡(手術後31日以降)は僧帽弁置換術を行った患者様が38日目に多臓器不全で死亡しました。

以上、心臓血管外科について御紹介申し上げました。当科では透明性を保ち、患者様の意向を尊重した診療の提供を心がけております。御質問等ございましたら、御遠慮なくお問い合わせください。

 
▲上へ
スタッフ紹介
齊藤寛文部長

齊藤 寛文 (さいとう ひろふみ) 部長

昭和55年 東京大学医学部医学科卒業 医学博士
昭和63年〜平成2年 ミュンヘン・ドイツ心臓病センター留学
              (フンボルト財団奨学研究員)
心臓血管外科専門医認定機構心臓血管外科専門医、
日本胸部外科学会指導医、日本外科学会外科専門医、
日本外科学会指導医、日本循環器学会認定循環器専門医、
日本救急医学会救急科専門医、麻酔科標榜医、
日本医師会認定産業医、日本医師会認定健康スポーツ医、
インフェクションコントロールドクター、 健康測定研修修了医師
日本救急医学会ICLSインストラクター、
日本循環器学会認定ACLSインストラクター

主な所属学会:日本胸部外科学会、日本心臓血管外科学会(国際会員)、
           日本血管外科学会、日本外科学会、日本救急医学会、
           日本循環器学会、日本外傷学会、日本心臓病学会、
           日本小児循環器学会、日本冠動脈外科学会、
           日本冠疾患学会、日本人工臓器学会、日本移植学会、
          日本不整脈学会、
           日本臨床スポーツ医学会、 日本ACLS協会
専門分野:心臓血管外科全般

江口昭治顧問、名誉院長

江口 昭治 (えぐち しょうじ) 
                   新潟こばり病院顧問、名誉院長
(新潟心臓血管医学財団理事長、新潟大学名誉教授)
昭和31年新潟大学医学部卒業 医学博士
心臓血管外科専門医認定機構心臓血管外科専門医、
日本胸部外科学会指導医、日本外科学会外科専門医、
日本外科学会指導医、日本循環器学会認定循環器専門医、
日本医師会認定産業医、日本医師会認定健康スポーツ医

主な所属学会:日本胸部外科学会、日本心臓血管外科学会(国際会員)、
           日本血管外科学会、日本外科学会、日本呼吸器外科学会、
           日本循環器学会
専門分野:心臓血管外科、循環器科、呼吸器外科

丸山行夫

丸山行夫 (まるやま ゆきお)
(兼務:リハビリテーション科病棟部長)

昭和51年新潟大学医学部卒業 医学博士
心臓血管外科専門医認定機構心臓血管外科専門医、
日本循環器学会認定循環器専門医、日本外科学会外科専門医
主な所属学会:日本胸部外科学会、日本心臓血管外科学会、
日本外科学会、日本循環器学会、日本血管外科学会、
日本脈管学会 専門分野:リハビリテーション、心臓血管外科

医療法人博医会 新潟こばり病院
〒950-2022 新潟市西区小針3-27-11 TEL/025-232-0111